シンガポールのインド人の歴史〜タミル族が多い理由〜
シンガポールはインド系住民が国民の1割を占めており、中国系、マレー系に次ぐ第三の民族集団になっています。
インド人が多い理由
現代のシンガポールはイギリス東インド会社の交易所として設立されました。19世紀に入り、シンガポールはその拠点となり、東西貿易の中継地として栄え始めました。同時にインド南部から働き口を求めて、多くのタミル族のインド人が流入してきたのです。またシンガポールで一旗揚げようと起業のためにわたってきたインド人もいました。
インドの言語や宗教、食といった文化が急速に普及していきました。19世紀中ごろより、今のリトル・インディアの地域では、インド人移民労働者により牛の売買が行われ、20世紀になるとタミル語の新聞やラジオ放送も開始されました。
他にもシンガポールの国名の元である「シンガプーラ(ライオンの町)」はインドのサンスクリット語が由来となっっていたり、証拠法の一部や警報の取り扱いがインド法に基づいて解釈されることもあるなど、シンガポールとインドとの関係性は非常に強いのです。
インドコミュニティ
インド系住民の中心的コミュニティとして、インド系の料理店や服飾店、雑貨店が立ち並ぶリトル・インディアが挙げられます。インドの衣食住すべてを味わうことができるシンガポールで最も活気のある場所の一つです。
インド文化
光の祭典ディパバリを始めとして、毎年シンガポールではインド系主催のお祭りが様々行われます。インド系住民の歴史に焦点を当てた施設として、インディアン・ヘリテージ・センター(Indian Heritage Centre)があります。2000年前から戦後までのインド系住民の歴史を紹介しています。