シンガポールに暮らす民族

シンガポールに暮らす民族

シンガポールに暮らす民族

 

シンガポールは様々な民族が混在する多民族国家で、異なる宗教、言語、習慣を持つ人々が一緒に暮らしています。日本人も少なくありません。ただその文化的な違いが国民を分断する壁となっていないのがシンガポールの凄いところです。先人の努力により、調和が維持され、世界有数の経済国家として繁栄を続けています。各コミュニティ独自の行事、祝日があり、国際色豊かな多様性を感じることが出来るのがこの国の魅力です。

 

民族構成

シンガポールの民族構成は7割がシンガポール人、3割が外国人です。そしてシンガポール人の構成は中国系が7割、マレー系が1割、インド系が1割、その他が1割となっています。

 

多民族国家になった理由

シンガポールは中国とインドを結ぶ航路の中間に位置し、地政学的に重要な位置にあります。そこに目をつけたイギリスが、19世紀にシンガポールを植民地とし、自由貿易港を開設しました。以降、東西貿易の中継地として、急速に近代化を遂げ、東南アジア有数の経済国になったのです。そして経済が活発になるとともに、中国やマレー半島、インド、インドネシアなどから、よりいい生活を求めて多くの移民・出稼ぎ労働者が流入するようになりました。今のシンガポールに様々な民族が暮らすのは、このような経緯があるためです。

 

シンガポールに暮らす民族記事一覧

シンガポールは多様な民族が居住する多民族国家として知られますが、住民の7割は華人(中国にルーツをもつ人々)で占められており、実質的に華人の国(中華圏)という見方をされることも多いです。歴史19世紀の清朝末期。中国南部(福建、潮州、広東、客家、海南島など)は飢饉と貧困が蔓延していました。南部住民の多くが、働き口を求めてマレーシアに移住し、開発が進んでいた錫鉱山やゴム農園で働きました。貧困層だけでなく...

シンガポールはインド系住民が国民の1割を占めており、中国系、マレー系に次ぐ第三の民族集団になっています。インド人が多い理由現代のシンガポールはイギリス東インド会社の交易所として設立されました。19世紀に入り、シンガポールはその拠点となり、東西貿易の中継地として栄え始めました。同時にインド南部から働き口を求めて、多くのタミル族のインド人が流入してきたのです。またシンガポールで一旗揚げようと起業のため...

シンガポールにおいて中国系住民に次ぎ多いのが、マレー半島、ジャワ島、バウェアン島などにルーツを持つマレー系住民です。そもそもシンガポールはもともと「シンガプーラ」と呼ばれるマレー系漁民の漁村で、のちにイギリスの植民地となり、大量の中国人が流入してくるようになるまでは、マレー系がマジョリティの地域だったのです。シンガポールはもともとマレーシアの一部であり、マレー系優遇政策を進めるマレーシア政府と、華...

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