シンガポールの言語紹介A中国語

シンガポールの言語紹介A中国語

シンガポールの言語紹介A中国語

シンガポールは中国語を母語とする華人が最大の民族集団ですが、シンガポールの国語はマレー語になっています。これは初代首相リー・クアンユーがマレー語を母語として育ったこと、独立直後のシンガポールは資源もなにもなく隣接するマレー語圏とうまくつきあっていく必要があったことなどが理由として挙げられます。

 

教育やビジネスの場で使われる第一言語も英語になっていますが、これも中国語よりも英語を公用語にしたほうが、ヨーロッパやアメリカから多くの優秀な人材を誘致しやすかったのが大きいです。独立当初は冷戦まっただ中で、シンガポールは反共を前面に押し出し、中国とは距離をとろうとしていました。

 

シンガポールの中国語事情

とはいえシンガポールにおける中国語の使用はさかんです。学校では中国語養育が必修科目になっていることもあり、インド系やマレー系住民でも中国語を話せる人は多いです

 

文字

シンガポールではもともと繁体字が使われていましたが、独立語に簡体字の導入を開始し、現在も新聞や標識などに使われる中国語は全て簡体字表記になっています。

 

方言

イギリス植民地時代にシンガポールに流入してきた中国人の多くは、南部出身なので、広東語、潮州語、福建語、客家語、海南語などを話す人が中心で、中国で普通語として使われている北京語を話す人は多くありません。

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