シンガポールで話される言語の種類
シンガポールには、英語、マレー語、中国語(華語)、タミル語と4つも公用語が存在します。シンガポールはイギリス植民地時代に中国、インドネシア、インドなどからやってきた移民の子孫で構成されている国なので、それぞれの民族への配慮の結果、公用語を複数設けたのです。
独立直後から、二言語政策が導入され、ほとんどのシンガポール国民はバイリンガルもしくはトライリンガルです。学校では英語を共通語として、各民族の言語が必須科目として教えられているのです。
■言語の種類と割合
第一言語の割合は、ざっくり中国語が5割、英語が3割、マレー語が1割、タミル語が0.3割といった感じです
英語
事実上共通語として機能しているのは英語になります。政府発行の公文書なども基本全て英語です。全ての国民はほぼ例外なく英語を話すことができ、世界共通語でもある英語がアジアの中では抜きんでて浸透していることも、シンガポールが優れたビジネス環境として、注目されている理由の1つでしょう。逆にいえばシンガポールに留学や就職を目指すならば英語力が必須で求められます。
シンガポール独特のマレー語や中国語の訛りが出ている英語をシングリッシュといいます。
マレー語
かつてシンガポールが隣国マレーシアの一部だった名残で、憲法上はマレー語が国語となっています。国歌斉唱や軍隊の号令などではマレー語が使われます。
中国語
シンガポールは中国にルーツを持つ華人の割合が最も多いだけあり、中国語を第一言語としている国民が多いです。しかし同じ中国語でも広東語、潮州語、福建語、客家語、海南語など出身地により母語としている方言は異なる場合があります。
タミル語
インド南部のタミル語圏から来た人々が話す言語で、シンガポールに住むほとんどのインド系の人々はタミル語を用います。一部ヒンディー語(インドではこちらが公用語)、パンジャブ語など他のインド系の言語を使う人々もいます。