シンガポールにおける大統領の権限

シンガポールにおける大統領の権限

シンガポールにおける大統領の権限

シンガポールの元首は大統領(President)です。しかしウェストミンスター・システムを採用しており、大統領はあくまで儀礼的な存在で、行政権は有しません。外交や文化振興、賞などが主な仕事になります。任期は6年です。

 

大統領の選出

大統領は国民による直接選挙により選ばれますシンガポールはマレー系、中国系、インド系などが入り乱れる複合民族国家なので、どの民族集団から大統領が選出されるのか、というのはとても重要です。

 

特定の民族への差別・優遇から、暴動が発生した過去もあるため、特定の民族集団から大統領が選ばれ続けるということがないような仕組みになっています。直近の5期で、民族集団の中で、大統領を出していない民族集団があった場合、その民族集団に属する者しか立候補することができません。

 

権限

大統領顧問会議(CPA)での議を経ての、特定の法案や重役の任命、議会の解散などを差し止めする権利が与えられています。CPAは6名で構成されており、うち2名は大統領が、首相が2名、最高裁判長が1名、PSCが1名指名します。

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