シンガポールの建築物

シンガポールの建築物

シンガポールの建築物

シンガポールには多様な建築様式が溢れています。イギリスに植民地化され、中国やインド、インドネシアなど異文化圏から多くの人が流入するようになったためです。レンガメインのヨーロッパスタイルと、木材メインのアジアスタイルを組み合わせたハイブリッドの建築様式も誕生しました。

 

ちなみにイギリスに植民地化される前は、熱帯の木材を利用した伝統的なマレー様式の建築家屋で村が構成されていました。熱帯気候に適応したマレーハウスは、通気性が良く、湿気と暑さ対策を兼ね備えた建てられた高床式住居です。

 

また移民の流入は同時に、シンガポールに様々な宗教ももたらしたので、各宗教に関する祭祀、信仰、布教のために建てられた建築物も多いです。

 

仏教建築

仏教・道教信徒が圧倒的に優勢なシンガポールでは仏教建築の寺院、仏堂がたくさんあります。塔、金堂、講堂を備え、内部に仏像が安置してあるのが特徴です。国民の7割が中国系住民であるためシンガポール最古のシアン・ホッケン寺院をはじめとして中国様式の建築物も豊富です。

 

ヒンドゥー教建築

インド系住民はシンガポールの一割を占めています。ヒンドゥー教はインド時の民俗宗教。ヒンドゥー教の建築様式は、インド神話の神々や様々な動物の彫刻が非常に印象的です。「神々の住居」とされています。セイロン島と南インドのスタイルのハイブリッドです。スリ・マリアマン寺院はインド人によって建設された、シンガポール最古のヒンドゥー教寺院です。

 

ムスリム建築

イスラム教のための寺院はモスクと呼ばれ、ムスリム建築と呼ばれる様式です。偶像崇拝を廃した内装と外観になっています。アラブ世界のムスリム建築とヨーロッパ世界のゴシック建築を融合させたようなデザインになっており、スルタン・モスクはハイブリッド建築の代表例です。

 

現代建築

現代建築はガーデンシティと称されます。近代的な高層ビル群。美しい街並みはシンガポールの象徴といっても良いでしょう。マリーナベイ沿いに立地したマリーナベイ・サンズはシンガポールの現代建築の代表例です。ちなみに国土が狭く空港が市街地から極めて近くに位置するため、構造物の高さは280mまでに制限されています。

 

コロニアル建築

コロニアル建築というのは、植民地時代に宗主国の建築様式がその土地へ持ち込まれ、生まれたものです。シンガポールではイギリス植民地時代に多くのコロニアル様式の建物が建設されました。玄関の前面に屋根が張り出し、大きめの窓やベランダがあるのが特徴です。

 

※「コロニアル」は「植民地の」という意味

 

プラナカン建築

プラナカンとは15世紀以降中国南部からマレーシアやシンガポールに移住してきた中国人の末裔です。彼らは元来の中国文化に、マレー文化やヨーロッパ文化を融合させた独特の文化を生み出しました。プラナカン建築もその1つです。門や屋根瓦などに中国風の面影を残しながら、全体はヨーロッパ様式をベースに建築されています。。俗に「ショップハウス」と呼ばれる、カラフルなパステルカラーで彩った華やかな建物が多いです。とても可愛らしく童話に出てきそう。奥行きがあるつくりになっています。エヴァートン・ロードはプラナカン建築が立ち並ぶ通りとして有名です

 

有名建築物一覧

・シンガポール旧国会議事堂
・シンガポール国立博物館
・チャイムス
・プラナカン博物館
・セント・アンドリュース教会
・アートハウス
・アジア文明博物館
・旧最高裁判所
・ラッフルズホテル
・ビクトリア・メモリアル・ホール/シアター
・アルメニアン教会
・シアン・ホッケン寺院
・スリ・マリアマン寺院
・スルタン・モスク
・聖アンドリュース大聖堂
・クーン・センRd
・フラトンホテル
・ラッフルズホテル
・ファウンテン・オブ・ウェルス(富の噴水)

シンガポールの建築物記事一覧

シンガポール植物園(英:Singapore Botanic Garden)は、シンガポールにある唯一の世界遺産です。都心の中心に南北82ヘクタール(何と東京ドーム18個分)をも広がるシンガポールの都会のオアシス。現地の人にとって、アウトドア、ジョギング、散歩などを楽しむことができる大切な憩いの場です。また国内外から年間400万人を超える観光客が訪れる一大観光スポットであり、ゴム産業の中心地としての...

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