シンガポールの国章～デザインの意味や制定までの歴史～

シンガポールの国章はシンガポールが自治を獲得した直後の1959年12月3日に、国旗や国歌と合わせて導入されました。

国発行の紙幣、硬貨、パスポートの表紙のデザインに使用されています。国章の使用は政府により厳しく制限されており、情報通信省（MICA）の許可なしに国章が描かれたものを印刷・製造・販売・展示したりすることを禁じられています。

中央には赤地に白い三日月、五つ星をあしらった盾が配置されています。赤色は、普遍的親愛と、すべての国民と人類の平等を、白色は、永遠の美徳や高潔性を表しています。そして星は民主・平和・進歩・平等という５つの理想を、三日月は発展する国家を表しています。

左サイドでライオンが、右サイドでトラが盾を支えています。ライオンはシンガポールを象徴する動物としてシンガポール自身を表し、トラはマレー半島で古くからお馴染みの動物としてマレーシアとの歴史的なつながりを表しています。

盾の下にはスクロールが配置されており、共和国のモットーである「Majulah Singapura」（マレー語で「進めシンガポール」の意）の金文字が書かれています。