シンガポールの国旗情報〜デザインの意味や制定までの歴史〜
シンガポールの国旗の色やデザインの意味、国旗に関する歴史や規制を紹介しています。
国旗の比率
高さ2、幅3
赤色の意味
国旗上部の赤色は、普遍的親愛と、すべての国民と人類の平等を表しています。
白色の意味
国旗下部の白色は、永遠の美徳や高潔性を表しています。
星と三日月の意味
国旗上部の赤地には白い五つ星と三日月が描かれています。五つ星は民主・平和・進歩・正義・平等の理念を、三日月は五つの星が理想に向かって進むこと、つまり若い国家の隆盛を象徴しています。
リー・クアンユーによれば、国内の共産主義者に配慮し五星紅旗の象徴たる五つ星を、国内のイスラム教徒に配慮し、イスラム教の象徴たる三日月を採用したのだそうです。
似てる国旗
シンガポールの国旗と似た国旗を使用している国としては、ポーランドやインドネシア、モナコ、トルコなどがあげられます。前者3か国は赤と白を上下に等分された国旗を使用しており、トルコに関しては赤地に三日月と星が配置された国旗を使用しています。
歴史
1959年11月30日に自治権を確立した直後に国旗として採択されました。(当初は旗全体を赤色にする案が出ていましたが、共産主義的とみなされ棄却されたそうです)1965年にマレーシアから分離独立すると、改めて国旗として制定されました。
イギリス植民地時代は、イギリスの開拓地を表す旗として、青地にユニオンジャック、赤いひし形、3つの王冠などが配置された海峡植民地旗や、それと似たデザインの植民地旗が使われていました。
規制
シンガポールにおける国旗の取り扱いには以下のような厳格なルールが設けられています。
・シンガポール以外の外国国旗を公共の場で掲げてはならない。
・国旗を掲げる場合は建物の正面に掛けなければならない。
・国旗掲揚には適切な掲揚用のポールを使用しなければならない。
・夜間に国旗を掲げる場合、照明を当てなければならない。
・国旗に対し不敬な扱いをしてはならない。
・国旗のデザインを衣服やコスチュームの一部に組み込んではならない。
こういったルールを破った場合、日本円にして数万円の罰金が課せられます。