シンガポールとマレーシアを結ぶ橋
ジョホール・シンガポール・コーズウェイ(Johor-Singapore Causeway)は、シンガポールのウッドランズと、隣国マレーシアのジョホール州ジョホールバルを結んでいます。一見ジョホール海峡(ジョホール水道とも)を横断する橋のように見えますが、実は海峡を埋め立てて建設された堤(いわゆる土手)です。いずれにせよ、この存在によりシンガポールからマレーシアへは車でも国境を越えることができます
※現地ではシンプルに「コーズウェイ」と呼ばれることが多いです。この相性は英語で「長堤」の意
出国と入国
コーズウェイ両端には料金所、国境検問所があり、通過する際には出国検査と入国審査が必要になります。またコーズウェイには歩道も走っていますが、徒歩による横断は禁止されています。
交通量
1日に約6万台の車両が通過するアジアで最も交通の往来が激しい場所の1つです。そのため夕方や休日には渋滞が起こりがちで、この交通渋滞を緩和するため、シンガポール島西部にマレーシア・シンガポール・セカンドリンクが新たに建設されました。現在コーズウェイ脇に新しい鉄道橋・道路橋の建設計画があります
水道
コーズウェイには水道も走っており、天然の河川や湖が存在しないシンガポールにとって最も重要な水供給パイプラインになっています。シンガポールはこのパイプラインを通してマレーシアから原水を買っているのです。
歴史
1919年
旧宗主国のイギリスにより建設が開始されました
1923年
開通貨物列車、旅客列車の運行が開始
1924年
道路が開通
1942年
日本軍の進軍を阻止するため、イギリス軍により切断