シンガポールの農業の特徴

シンガポールの農業の特徴

シンガポールの農業の特徴

シンガポールは東京23区ほどの大きさしかありません。国土のほとんどは住宅地や工場、オフィスなどで占められ、農用地はごくごくわずか。水産物、ほうれん草・キャベツ・レタスなどの野菜、鶏卵など食料資源のほとんどは海外からの輸入に依存しているのが現状です。最大の食品貿易相手国はマレーシアとブラジルです。

 

実は60年代まではそれなりに農地もあり、農業従事者も少なくなかったのですが、80年代に入り住宅地、オフィス、工場が次々と建てられ、姿を消していったのです。

 

輸入依存からの脱却

シンガポールで国際色豊かな食文化が楽しめるのも、世界中から様々な食材を輸入できているおかげです。しかし将来起こりうる世界的な食糧不足への懸念、新型コロナウイルスの流行で食料輸出に規制をかける国もでてきたことで、輸入に依存し続けることへの危機意識が高まってきました。今までは必要なものは輸入すればいいという考え方でしたが、近年は生産を重視し、食糧自給率を上げていこうという気運が高まっています

 

将来目標

2020年現在シンガポールの食糧自給率は10%程度ですが、シンガポール政府は、2030年までに食糧自給率を30%にまで上げることを目標としていますこの目標が達成できるかは、限られた省スペースでいかに効率的に生産可能な体制を作れるようになるかが肝になるでしょう。政府は農業生産性元金を設立、スカイ・グリーンズ社など農業システムに投資する企業に補助金を出すなどしています。

 

具体的には狭いスペースを有効に活用する垂直農業、太陽光を利用し野菜を生産する植物工場などが整備されてきました。

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