シンガポールはゴミの埋め立てで土地を増やしたって本当?

シンガポールはゴミの埋め立てで土地を増やしたって本当?

シンガポールはゴミの埋め立てで土地を増やしたって本当?

「埋め立て」とは、海底に土砂を積み上げていき、土地として利用できる新しい陸地を作ることをいいます。東京23区や琵琶湖ほどの大きさしかないシンガポールは、独立以降、埋め立てにより利用できる土地を増やしてきました。1960年代約580平方キロメートルだった国土面積が、2020年現在は22パーセント増の約720平方キロメートルにまで拡大しています。2030年にまでにさらに56平方キロメートル拡大する計画です。

 

※実はシンガポールの名所であるチャンギ空港やマリーナ・ベイサンズなどは埋立地の上に出来ています。

 

埋め立ての方法

埋め立てには輸入してきた砂を利用しています。シンガポールは世界最大の砂輸入国であり、この国にとって砂は石油や水と並ぶ貴重な資源なのです。ただ近年は、隣国のマレーシアやインドネシア、カンボジアなど、国境や領海をめぐる政治的問題、環境への悪影響などから、砂の輸出を禁止する国が増えています。
そのため代替として「ゴミ」を利用する埋め立てが行なわれるようになりました。セマカウ島はゴミ焼却後の灰による埋め立てでできた島です。「ゴミの島」といっても、そんなこと微塵も感じさせない清潔感。水質汚染と空気汚染がないよう厳重に管理されています。

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