シンガポールの経済成長の理由

資源が少なく、国土も狭い。失業率10%を超えるスラム街のようだった町が、わずか数十年で高度に近代化された世界的経済国に成長しました。今のシンガポールには年収1億円を超えるような富豪がゴロゴロいます。

 

独立直後は国内企業を育てるという目的で外資企業を排除していましたが、国内市場の狭さから経営が行き詰まり、外資系企業を誘致する方針に切り替えました。外資系企業に優遇措置をつけてでも、経済発展を最優先し、世界中から優秀な人材を集めるようになったのです。人口が少ないからこそ、徹底した実力主義のもと、人材育成に心血を注いだのです。

 

そして港湾、道路、電力、工業団地といった産業インフラを整備し、働きやすい国として次々に海外から移住してくるようになりました。近年はさすがにシンガポール国民に職が回らないということで、近年は外国人受け入れに制限がつき始めました。現在シンガポールのビザや永住権を取得するハードルは高くなっています。

 

もともとシンガポールというのは地政学的に恵まれており、東南アジア各地を結ぶ貿易の一大拠点として栄えていました。シンガポールが多民族国家なのも、港湾などでの働き口を求め、中国やインドネシアから多くの外国人が移住してきたためです。