シンガポールの医療制度の特徴

シンガポールの医療制度の特徴

シンガポールの医療制度の特徴

シンガポールは日本と異なり、国民健康保険制度がなく、医療費は全額自分で負担します。しかし国民健康保険がない代わりにMedisave, Medishield, Medifundという三つの方式で、それぞれのニーズに応じた支援・補助が行なわれます。

 

Medisave

CPF制度(Central Provident Fund=中央積立基金)の一種である医療積立金制度Medisaveがあります。シンガポール国民はこれに強制的に加入することとなり、給料の6〜8%が医療口座に充当され、治療が必要になった際には医療費をこれによりたまった積立金から支払うのです。

 

Medishield

重病、難病で高額な治療が必要になた場合は、Medisaveに加えさらにMedishieldという重病医療費保険制度が適用されます。

 

Medifund

政府が出資し立ち上げた医療基金で、MedisaveやMedishieldでも医療費が払えない人への支援に使われます。

 

公的医療機関にいけば政府補助金が給付されますので、そこまで高額になることはありませんが、いずれにせよ自己負担することに代わりはなく、この国において病気は自己責任という考え方が強いです。だからこそ国民は病気にならないよう健康管理に気を使って生活し、そのかいあり、シンガポールの健康寿命は日本を抜いて世界一になっています。

 

医師

シンガポールには海外で教育を受けた優秀な医師が揃っています。GP(General Practitioner)とよばれる総合診療医とSpecialistと呼ばれる専門医が存在します。患者のニーズに応じまずは総合診療医で診てもらい、それ以上の診察・治療が必要な場合は専門医に診てもらうのが通常の流れです。

 

医療機関

13のprivate(私立)病院と10のrestructured(公立)病院が存在します。restructuredは政府により運営される公的な医療機関で、シンガポール国立大学病院やシンガポール総合病院がそれにあたります。いずれも予約なしに受診が可能です。

 

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