シンガポールの罰金事情〜厳しいのはなぜか〜
シンガポールは東南アジアの国とは思えないほど、市街は清潔に保たれ、落書きもゴミもありません。その背景には日本から見たらやや行き過ぎにも見える、厳格な罰金制度にあります。
なぜ厳しい?
中国系、マレー系、インド系を主とし、その他世界中からやってきた外国人から構成される多民族国家です。異なる宗教、文化、言語を持つ人々を、シンガポール国民として統制、融和をしていくには、具体的な制裁をともなった厳格な社会規範が必要でした。
罰金対象の厳しさから、「恐怖政治」みたいなイメージを持つかもしれませんが、あくまで様々なバックグラウンドの人と共に暮らす以上、周りの人々を尊重し迷惑にならないよう努めなければならない。そのような理念のもとここまで来たのがシンガポールという国家なのです。
電車での飲食など、日本ではあくまでマナーの問題が、法律で禁止されている場合が多いので、日本の感覚に慣れているとうっかり違反してしまうこともあります。知らなかったでは済まされないので、注意しなければなりません。